本宗においては、「法華三部経」を基としています。
本宗の初版・勤行経典の編集にあたっては、無学大師の経典を原本として、正学恩師自らが編集に携わってくださいました。その初版経典の凡例には「玄旨に悖る曲説分派の所行に覚醒を促し、専ら正系有縁求道の士をして要路に迷う事なからしめ、正信経行、進んで父母所生の即身に、疾く慈悲円満平等大慧佛所護念の妙法を、證得せられんことを切願し発刊するものなり。」と記されています。
これは、無学大師が開示した「生・院・徳」の法名を用いながら、その法灯の源泉の真義のままに行わざる諸派・諸氏に覚醒を促し、妙法を会得することを願って発刊する、と声高らかに宣言したものです。
まさに昼夜を問わず経典編集にあたってくださった正学恩師の熱意は、長い間、護り続けてきた『正法の法門』の真実が、本宗によってはじめて花開き、理事円融へと導かれた喜びに、みなもとを発したのではないでしょうか。