本宗は、明瞭な会費によって運営されており、檀家制度はとっておりません。
そもそも檀家制度の成り立ちは、江戸時代に起こった寺請制度によるもので、徳川幕府がキリスト教禁止の手段として始めたものです。これは、必ずどこかの寺院に檀家として所属することを強いるもので、「宗門人別帳」に登録されていなければ、「寺請証文」という身分証明が受けられず、社会生活もできなくなってしまうという不自由な制度でした。寺請制度は、仏教の民衆化と定着には貢献したという側面もありますが、個人が自分の宗派を自由に選択し、生きた仏教を学ぶ時代にはそぐわなくなっています。
「ひとりの人間として、日々菩薩行を実践する」大切さを説く本宗の門は、すべての方に開かれています。檀家というくくりではなく、一人ひとりとまっすぐ向かい合い、すべての人がもつ仏性を花開かせるお手伝いをしていきたいと考えています。